> Auxonは、Google におけるインテントベースのキャパシティプランニングとリソース割り当てのソリューションの実装であり、SREが設計と開発を行ったソフトウェアエンジニアリングプロ ダクトの重要な例です。Auxon はソフトウェアエンジニアとテクニカルプログラムマネージャー の小さなグループによって、SRE 内で 2 年かけて構築されました。Auxon は、SRE 内でソフトウェ ア開発が奨励されていることを示す、完璧なケーススタディです。
[[Site Reliability Engineering - Google]]
> Auxon は、サービスのリソースの要求と依存関係をインテントベースで記述したものを収集す る手段を提供するプロダクトです。ユーザーのインテントは、担当者が求めるサービスのプロビ ジョニングへの要求として表現されます。要求は、「このサービスは大陸ごとにN + 2でなければ ならない」あるいは「フロントエンドサーバーはバックエンドサーバーから 50ms 以内でなければ ならない」といったようなリクエストとして指定されます。Auxon は、この情報をユーザー設定 言語もしくはプログラム的な API を通じて収集し、人間が作成したインテントを機械が解釈できる 制約へと変換します。また、要求には優先順位を与えることができます。この機能は、リソースが すべての要求を満たすには足りず、トレードオフをしなければならない場合に役立ちます。これら の要求、すなわちインテントは、最終的には巨大な混合整数もしくは線形計画として表現されま す。Auxon は線形計画を解決し、結果として得られるビンパッキング問題の解を使ってリソース の割り当て計画を策定します。
![[Pasted image 20240716124233.png]]