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英語版の Wikipedia †によると、「IT システム管理の専門分野で、ウェブアプリケーションの開発・運営・保守・調整・修理を含む」ものだそうだ。ネットワーク管理者やデータベース管理者(DBA)と呼ばれる専門職種もあるが、ウェブアプリケーションを正常に稼動させるのに必要な知識や経験 が多岐にわたることから、1995 年頃に独自の専門職種として誕生したという。
> ウェブオペレーションは技芸であり、科学ではない。正規の学校教育・資格・標準は(少なくとも今はま だ)ない。我々のやっていることは、学習にも習得にも時間がかかり、その後も自分自身のスタイルを模索しなければならない代物である。「正しい方法」はどこにも存在しない。そこにあるのは、(とりあえず今は)うまくいくという事実と、次はもっと良くするという覚悟だけだ。
> ウェブは、我々の生活を変え、生ける者すべてに感動を与えている。
> 我々がウェブに頼れば、ウェブも 我々を頼ってくる。
ウェブオペレーションは大切な仕事なのだ。
> ウェブオペレーションという言葉は悪くはないが、私の好みではない。この分野のキャプテン・スーパー スター・ヒーローたちは、さまざまな分野の専門家である。ネットワーク・ルーティング・スイッチング・ ファイアウォール・負荷分散・高可用性・障害復旧・TCP や UDP のサービス・NOC の管理・ハードウェ ア仕様・複数の Unix 環境・複数のウェブサーバ技術・キャッシュ技術・データベース技術・ストレージイ ンフラ・暗号技術・アルゴリズム・傾向分析・キャパシティ計画立案などを深く理解していなければならな い。ここで挙げた技術全般に精通した人をどうすれば見つけられるのだろうか? 従来の企業には、広く浅い知識を持ったアーキテクトがいて、深い知識を持った専門家チームと組んで仕事をしていた。だが、「ウェ ブオペレーション」エンジニアに期待されているのは、広くて深い知識だ。ギガビットスイッチを修理し て、データベースを最適化して、スケーラビリティ要件に合わせたインフラ全体の設計が指示できる、そんなエンジニアだ。
> ウェブオペレーションは広大だ。受け止めきれないほどの広さだ。スキルのあるエンジニアになるには、 技術的にかなり深いところまで理解しなければならない。エンジニアは、決められた値(通常は SLA † に明記されている)の範囲内でアーキテクチャを動かさなければならない。ここで問題となるのが、この「アーキテクチャ」という言葉が「すべて」を指していることだ。
> 我々は、コンピュータサイエンスと物理学の基礎的な知識を実践的に使い、サイトの信頼性を高めるエンジニアであり続けなければならない。理論の範囲内で うまく仕事を進めるには、その境界線と場所を理解しておかなければならない。コンピュータサイエンス・ 物理学・電気工学・応用数学の理論的な知識が、本当に必要不可欠なのである。
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> 定義:“ITシステム管理の専門分野で、ウェブアプリケーションの開発・運営・保守・調整・修理を含む”