[[相対化する知性---人工知能が世界の見方をどう変えるのか]]より[[ホモ・デウス]]のまとめ。 1. 人間は他の有機体と同様にアルゴリズムである。 2. 人工知能の発達で、意識をもたないが知的により優れたアルゴリズムが登場しつつある。 3. ある個人から見たときに、自分自身よりもそうしたアルゴリズムの方が自分のことをよりよく理解しているという事態も起こりつつある。 4. 人類はいま2種類のテクノ宗教、すなわち、自己の身体や脳を技術的に改良してしまおうというアプローチ(ホモ・デウス)と、すべてをデータに基づくアルゴリズムの判断にゆだねるデータ至上主義(データイズム)に向かいつつある(本の表題とは別に、同書で主として論じられているのは後者のデータ至上主義とその脅威である)。 5. データ至上主義の結果、近代以降前提とされてきたヒューマニズム、すなわち人間こそが世界に意味を付与できる存在であるという考え方、を突き崩すこととなる。 西山 圭太,松尾 豊,小林 慶一郎. 相対化する知性---人工知能が世界の見方をどう変えるのか (Japanese Edition) (Kindle Locations 1626-1629). Kindle Edition. より引用。