2017年、開発者のためのシステムズエンジニアリング導入の薦め https://www.ipa.go.jp/archive/files/000059776.pdf > JCOSE(Japan Council on Systems Engineering)は、システムズエンジニアリングの定義を「システムを成功させるための複数の専門分野にまたがるアプローチと手段である」としている。ここでいう「システム」は、コンピュータシステムにとどまらず、機械、電気機器、人間系(操作者)、環境など広い意味を持っている。一般的な認識とは必ずしも一致しない可能性があることを認識されたい。 ## システムズエンジニアリングの4つのポイント - (1) 目的指向と全体俯瞰 - 目的指向:解決策を考える前に本来の目的を明確に定義し、常に目的を意識しな がら考えるアプローチを指す。 - 全体俯瞰:視点と視野を変えながら全体を俯瞰して対象を捉えるアプローチを指す。視点としては、時間的視点、空間的視点、意味的視点がある。 - (2) 多様な専門分野を統合 - (3) 抽象化・モデル化 - (4) 反復による発見と進化 > システム・エンジニアリングは、科学であると同時に芸術でもあるのです。 システム・エンジニアリングの本質は、複雑なプロジェクトに携わるほとんどの人がレンガの作り方は知っていても、プロジェクトを成功させるためには大聖堂の建築方法を知っている人が必要なのだということに尽きます。 > 現在のエンジニアリングは科学を置き去りにしています。私たちは特徴付けることも、分析する方法もわからない、さらにはその挙動を完全に予測することもできないシステムを構築しているのです。 > システムズエンジニアリングを有効化する最適な投資規模は、全体投資額のおよそ 15%をシステムズエンジニアリングのコストに投入した場合であるという結果が報告されている。