https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssst/26/4/26_4_4_17/_pdf > 「ソフトウェア開発で得られる経験や知見を成果とする論文 (=ソフトウェア論文) を書くことは難しい」とよく言われますが,「なぜ難しいのか」の分析はこれまで十分にはなされていません.本論文では本誌のソフトウェア論文特集を編集した経験から,「ソフトウェア論文を書くことがなぜ難しい (と感じる) のか」の分析を試みます.問題は「著者の作文の問題」だけではなく,ソフトウェア自体,ソフトウェア工学,査読者,社会状況にも要因があることを示 します. 要因が多岐に渡るので結論を短く言うことが難しいです.あえて言えば「著者の作文技術にも問題はあるが,(著者の責任ではない) 本質的な難しさも別にあるので,著者が自らハードルを上げてしまうことは避けるべき」「ソフトウェア論文の追試としての価値を査読者は評価すべき」です.また作文技術の問題を解決する一助として,ソフトウェア論文の執筆チェックリストを最後に示します. > ソフトウェア工学やコンピュータ科学が,科学,工学,工芸 (craft)(あるいは芸術 (art)) のいずれなのか,これまでにも何度も議論されてきました. ![[Pasted image 20240614093442.png|600]] ## チェックリスト ![[Pasted image 20240614093531.png|600]]