[[SF - MOC]]
## SFの定義
> 強い虚構性をもつ虚構であるということ、あるいは虚構であることの自明性を前提とし、受け取る側がそれを了解することで、現実世界を相対化する力を持ったものは、全て広くSFであるということができます。
> 「ここではないか」を描いた物語
([[未来は予測するものではなく創造するものである――考える自由を取り戻すための〈SF思考〉]]より引用)
## SFの分類
SF評論家のジュディス・メリル SF評論集「SFに何ができるか」 ([[未来は予測するものではなく創造するものである――考える自由を取り戻すための〈SF思考〉]]より引用)
1. 「教育的ストーリー」: 新しい科学的アイデアを提出するために小説形式を利用した、脚色エッセイないしは仮装論文
- 疑似小説
2. 「伝道的ストーリー」:「アレゴリーや風刺」「人間社会の技術よりも行為に関心を寄せた寓意物語、予言、夢想、警告」
- 疑似科学
3. 「思弁小説」:宇宙、人間、”現実”に関するなにものかを、客体化、外挿、類推、仮説とその紙上実験、などの手段によって、探求し、発見し、まなび取ることを目的とするストーリー
- ある仮定に基づく虚構世界において、人間がどのように変化するかということを、リアリティをもって描いた小説
- 「科学の方法」だけを手がかりにして、人間の実存に関する考察の過程が描かれた小説