eBPFにより,カーネルにプログラマビリティがもたらされたことから,eBPFでカーネル内で機械学習アルゴリズムを実行できる可能性がある. ネットワーク通信において,通信データの特性を学習して,なんらかの制御を行いたいとする.例えば,IDSにおけるDDoS検知と遮断がある.eBPFで機械学習アルゴリズムを実行することにより,学習部分と制御部分が同じメモリ空間を共有するので,カーネル空間とユーザ空間のデータの往来するコストを低減できるはず. ふとこんなことを思いついて,検索してみるとやはり同等のことを考える人はいるようだった. 1. A flow-based IDS using Machine Learning in eBPF, 2021 [https://arxiv.org/pdf/2102.09980.pdf](https://arxiv.org/pdf/2102.09980.pdf) まさにIDEを対象としたテーマ.arxivの2ページの概念実証のような論文. 単純な決定木モデルで,ユーザ空間実装より20%の性能向上. 2. AI & eBPF based performance anomaly detection system, 2018 1ページしかないポスターペーパー.タイトルはそれっぽいけど,中身をみると,あまり関係ないかもしれない.具体的なことがぜんぜんわからない.