[現実とは?: 脳と意識とテクノロジーの未来 (ハヤカワ新書) | 藤井 直敬 |本 | 通販 | Amazon](https://www.amazon.co.jp/dp/4153400041) ## 紹介文 脳に気づかれることなく「現実」を操作できる時代 あなたにとって「現実」とは? 「現実」って何? この当たり前すぎる問いに、解剖学者、言語学者、メタバース専門家、能楽師など各界の俊英が出した八者八様の答えとは。SR(代替現実)や脳と機械をつなぐBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)などのテクノロジーの進展により、脳に気づかれることなく「現実」を操作できるようになった現代。科学と哲学の融合した「現実科学」がここから始まる。あなたの脳をあらゆる角度から刺激し、「現実」をゆたかにするヒントを提示する知の冒険の書。 ## 目次 - 現実とは『自己』である――稲見昌彦(東京大学教授/インタラクティブ技術) - [[ウィーナー界面]] - 現実とは『DIY可能な可塑的なもの』――市原えつこ(メディアアーティスト) - 現実とは『あなたを動かすもの』――養老孟司(解剖学者) - 現実とは『自分で定義できるもの』――暦本純一(東京大学教授/拡張現実) - 現実とは『今自分が現実と思っていること』――今井むつみ(慶應義塾大学教授/言語心理学) - 現実とは『現実をつくる』というプロセスを経ることによって到達する何か――加藤直人(クラスター株式会社CEO/メタバース) - 現実とは『普段のルーティンな自己がちょっとずれた時に押し寄せてくる、すごい力』――安田登(能楽師) - 現実とは『祈りがあるところ』――伊藤亜紗(東京工業大学教授/美学) 「現実は小説より奇なり。現実がフィクションよりつまらない時代は終わった。テクノロジーは現実とフィクションの間を連続したスペクトラムでつなぎ、すべてを現実に引き寄せてしまう。そのような新しい現実に向かいあって生きていくわれわれには、それを前提とした哲学・サイエンスが必要である。現実科学はそのための科学である」(「はじめに」より)