[新 基礎情報学 西垣通|NTT出版](https://www.nttpub.co.jp/book/detail/9784757103993/)o > 本書の主要目的は、トランス・ヒューマニズムの誤りを指摘し、ハラリの予測するようなディストピア(反ユートピア)を回避する方途を理論的にさぐることにある。 ## 目次 序論 反ホモ・デウスのために  復活したトランス・ヒューマニズムの亡霊  AIをめぐる難題と混乱  二つのパラダイムそしてネオ・サイバネティクス  [[基礎情報学]]から見た“人間=機械〝複合系〟  本書の構成 第Ⅰ部 基礎情報学にいたるアプローチ/情報と意味創出 第1章 ネオ・サイバネティクスの誕生  1・1 情報をめぐる二つのパラダイム  1・2 論理主義とコンピューティング・パラダイム  1・3 コンピュータと情報理論  1・4 サイバネティック・パラダイムの端緒  1・5 多元宇宙の哲学  1・6 二次サイバネティクスと構成主義 第2章 ネオ・サイバネティクスの展開  2・1 オートポイエーシス理論  2・2 機能的分化社会理論  2・3 ラディカル構成主義心理学  2・4 システム文学論 第Ⅱ部 基礎情報学の核心/生命にもとづく情報学 第3章 APSからHACSへ  3・1 情報を定義する  3・2 生命情報/社会情報/機械情報  3・3 HACS  3・4 情報/コミュニケーション/メディア  3・5 プロパゲーション  3・6 個人と社会の知識形成  3・7 新たな発展へ 第4章 新実在論と生命哲学  4・1 情報学的転回  4・2 新実在論の台頭  4・3 生命論からの考察  4・4 内部観測 第Ⅲ部 人間のための情報技術/AIという衝撃 第5章 AIの論理と誘惑  5・1 AIのもたらす「偽―情報学的転回」  5・2 トランス・ヒューマニストたちの主張  5・3 ホモ・デウスが到来するとき  5・4 情報圏という罠  5・5 この国のAIアプローチ 第6章 データ至上主義からの脱出  6・1 情報学と物質科学の違い  6・2 ホモ・デウスを拒む  6・3 二つのパラダイムの接点  6・4 AI時代の癒し  6・5 AIのコントロール  6・6 AI時代の自律性  6・7 次世代の情報教育