[拡散モデル - 岩波書店](https://www.iwanami.co.jp/book/b619864.html) > テキストに対応する画像を生成する――従来は困難であった高次元のデータを創り出す生成モデルの技術が注目されている。現在、最高の性能を発揮し、画像・動画・音声・化合物の生成など、多様な応用が期待されているのが拡散モデルである。その数理の心から課題までを世界に先駆けて解説し、理論のさらなる発展を追究する。 試し読み:[https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/0063430.pdf](https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/0063430.pdf) ## 目次 1 [[生成モデル]]  1 生成モデルとは何か  2 エネルギーベースモデル・分配関数  3 学習手法  4 高次元で多峰性のあるデータ生成の難しさ  5 スコア:対数尤度の入力についての勾配   5.1 ランジュバン・モンテカルロ法   5.2 スコアマッチング   5.3 暗黙的スコアマッチング   5.4 暗黙的スコアマッチングがスコアを推定できることの証明   5.5 デノイジングスコアマッチング   5.6 デノイジングスコアマッチングがスコアを推定できることの証明   5.7 ノイズが[[正規分布]]に従う場合の証明   5.8 スコアマッチング手法のまとめ  第1章のまとめ 2 拡散モデル  2. 1 スコアベースモデルとデノイジング拡散確率モデル  2. 2 スコアベースモデル   2. 2. 1 推定したスコアを使ったランジュバン・モンテカルロ法の問題点   2. 2. 2 スコアベースモデルは複数の攪乱後分布のスコアを組み合わせる  2. 3 デノイジング拡散確率モデル   2. 3. 1 拡散過程と逆拡散過程からなる潜在変数モデル    任意時刻の拡散条件付確率の証明    DDPMは生成過程の一部分を抜き出して学習できる   2. 3. 2 DDPMの学習    式(2. 4)q(x_t−1|x_t, x_0)の証明   2. 3. 3 DDPMからデノイジングスコアマッチングへ   2. 3. 4 DDPMを使ったデータ生成  2. 4 SBMとDDPMのシグナルノイズ比を使った統一的な枠組み   2. 4. 1 SBMとDDPMの関係    式(2. 9)q(x_t|x_s)の平均と分散の証明    目的関数はシグナルノイズ比によって表される   2. 4. 2 連続時間モデル   2. 4. 3 ノイズスケジュールによらず同じ解が得られる   2. 4. 4 学習可能なノイズスケジュール  第2章のまとめ 3 連続時間化拡散モデル  3. 1 確率微分方程式  3. 2 SBMとDDPMのSDE表現  3. 3 SDE表現の逆拡散過程  3. 4 SDE表現の拡散モデルの学習  3. 5 SDE表現の拡散モデルのサンプリング  3. 6 確率フローODE   3. 6. 1 確率フローODEとSDEの周辺尤度が一致する証明   3. 6. 2 確率フローODE の尤度計算   3. 6. 3 シグナルとノイズで表される確率フローODE  3. 7 拡散モデルの特徴   3. 7. 1 従来の潜在変数モデルとの関係   3. 7. 2 拡散モデルは学習が安定している   3. 7. 3 複雑な生成問題を簡単な部分生成問題に分解する   3. 7. 4 様々な条件付けを組み合わせることができる   3. 7. 5 生成における対称性を自然に組み込むことができる   3. 7. 6 サンプリング時のステップ数が多く生成が遅い   3. 7. 7 拡散モデルでなぜ汎化できるかの仕組みの理解が未解決  第3章のまとめ 4 拡散モデルの発展  4. 1 条件付き生成におけるスコア  4. 2 分類器ガイダンス  4. 3 分類器無しガイダンス  4. 4 部分空間拡散モデル   4. 4. 1 部分空間拡散モデルの学習   4. 4. 2 部分空間拡散モデルのサンプリング  4. 5 対称性を考慮した拡散モデル   4. 5. 1 幾何と対称性   4. 5. 2 化合物配座    拡散モデルを使った対称性を備えた生成    確率密度がSE(3)不変となることの証明    SE(3)同変を達成するネットワーク  第4章のまとめ 5 アプリケーション  1 画像生成・超解像・補完・画像変換  2 動画・パノラマ生成  3 意味の抽出と変換  4 音声の合成と強調  5 化合物の生成と配座  6 敵対的摂動に対する頑健性向上  7 データ圧縮  第5章のまとめ  付 録   A. 1 事前分布が正規分布、尤度が線形の正規分布の場合の事後確率分布   A. 2 ELBO   A. 3 シグナルとノイズを使った確率フローODEの導出   A. 4 条件付き生成問題   A. 5 デノイジング暗黙的拡散モデル   A. 6 逆拡散過程の確率微分方程式の証明   A. 7 非ガウシアンノイズによる拡散モデル   A. 8 Analog Bits:離散変数の拡散モデル