[妄想する頭 思考する手 (ノンフィクション単行本) | 暦本純一 | 工学 | Kindleストア | Amazon](https://www.amazon.co.jp/dp/B08W2GBQWW/)
[研究で詰まっている時におススメな本 - Seitaro Shinagawaの雑記帳](https://snowman-88888.hatenablog.com/entry/2021/08/29/161357) より
## 目次
- 序章 妄想とは何か
- 第1章 妄想から始まる
- 第2章 言語化は最強の思考ツールである
- 第3章 アイデアは「既知×既知」
- 第4章 試行錯誤は神との対話
- 第5章 ピボットが生む意外性
- 第6章 「人間拡張」という妄想
- 終章 イノベーションの源泉を枯らさない社会へ
## 感想
たまたまKindleで買った本を最近読んだ。HCI分野で著名な暦本先生の書籍。
1on1で、菊地さんに紹介したあと、つるべーさんが興味をもたれてたので、簡単に中身を説明していたりしていた。
この本に限らず、最近は「妄想」とか「思弁」をテーマにした思考法の書籍がちらほらでてきている気がする。カイゼン→ロジック(戦略)→デザイン→妄想というように、流行りの思考法が変化してきているように感じている。
この本では、大雑把にいうと、タイトルのように、「頭で妄想しつつ、考えながら手を動かし続ける」ことの意義を具体的なエピソードを交えながら紹介してくれている。個々の主張を要約するとどこかで聞いたことのある話に帰着されて、目新しさはそれほどないけど、全体を通して読むと、ぼんやり思っていたことがつながっていくようでおもしろく読めた。
これまでジャーナルに通してきた論文は、現場の課題を解決するようなものなのだけど、サーベイを繰り返していったあとに残った貢献は、細部のカイゼンでしかなかったりして、これはこれでいいのだけど、[[Interactive AIOps]] みたいな妄想をベースにした研究に取り組んでいきたい気持ちもある。
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[女子高生が東大生京大生に科学実験対決で勝利するも、徐々に勝率が下がったのは何故か?という話「知識、理論も大切だけどまずは手を動かす事の大切さ」「無心で観察するところから始まる」 - Togetter](https://togetter.com/li/1792337)